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廣田尚子さん
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プロは、最低でも80点は取る
- 佐々木
何もないところから物をつくり出していく上で、時間までにもっと考えたい、という焦りなどはありますか?
- 廣田
契約の仕事上では日程が決まっていますので、そういうこともたくさんあります。
でも、デザインというのはアートとは違って、目的があってやるものなので、ひらめきがなかったとしても、常に80点以上は取り続けるものを理論的に出せるのがプロだと思うんです。思いつきにものすごく差があるのは、プロではないんです。
思いついたときには100〜120点ぐらいまでいくんだけれど、そうじゃないときでも80点以上には必ずいくという方法論をもってやるという覚悟をしています。
- 佐々木
うん、たしかに。使っている人の本当の気持ちとか、不便さとかっていうのを吸い上げないとデザインはできないんですよね。そんな情報はどのようにして仕入れるんですか?
- 廣田
普段人を観察したり、人と話したり、ですね。気分転換にもなるし、情報にもなります。
- 佐々木
デザインというのは、美しいもの、きれいに見えるもの、という「美しさ」への追求と、商品にするための機能性と、両方が必要ですが、プロダクトデザインの背景もある廣田さんは、その両方がおできになるから、うまくいってらっしゃるのでしょうね。
8/13
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