ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第142回 吉岡徹治さん

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(株)プライム・ヒル代表、ジュニアゴルフマジック監督、代々木高等学校ゴルフ部監督
吉岡徹治さん
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人生を賭けてこの才能を伸ばしてあげようと思う
- 吉岡
「あっ、こういうことかな?」っていう。だから、人生を賭けてこの才能を伸ばしてあげようと思うような、きっかけとなるまでには、自分の挫折もあるし、「この子もたぶん、思い切ってゴルフをやってこられなかったのかもしれないな。ギリギリの中でやっているんだろうな」という思いがあったんです。
今でもそうですけど、苦しんでいる子ども達を見ると、何だか支えてあげたいな、と思うんです。すごく才能があるのにお金がない子がいたら、行って、「俺、ホテル代を払ってやるよ」とか「飯、食わしてやるよ」とか。
- 佐々木
私も、ご飯なら食べさせてあげられるかも。やっぱり聞いていると、石川君にとって先生との出会いは大きかったに違いないんだけれども、吉岡さんにとっても石川君との出会いがすごく大きかったんですね。
- 吉岡
もちろん、石川君との出会いをきっかけに、こういったことをもっと一生懸命頑張りなさい、と宣言されたような。でも、「僕でいいのかな?」って。1年ぐらいは「何で自分が?」とか、そういう預けられ方をすると、「何で俺が?」って。最初は戸惑いもあったんですけど、最近ようやく、本当に最近ですけど、「やっぱり神の声かな」とか「石川も頑張っているんだから、俺も頑張るか」って彼もやっぱり、想像するには、決断するには苦しかったと思うんですけど。
- 佐々木
そうですよね。でも18歳の、まだあんまりよく分からない中だから力強く決められたこともあったと思うんだけどね。
- 吉岡
そうですね。僕らはもう社会人ですから。でも、目標、夢とか、そういった使命感のほうが優先なんで、折り合いがつかなければ、もちろん仕事を変わることもあります。全日制の学校では無理だな、逆に迷惑をかけちゃうな、と思えば、サッと引いて、またゼロからクラブチームを立ち上げるとか。そういう情熱だけは失わないように。流されないように。「まあ、これだけやっとけばいいか」ぐらいの、そんなんじゃなくて、ですね。
今でも、キャンプを1週間やると、家に帰ってきたら熱を出して寝込むぐらい。朝の5時半から夜の10時頃まで、あの子ども達のエネルギーに付き合って、ずっと1週間ぐらいやっていると、帰ってきた次の日はもう熱を出して24時間ぐらい寝ているような。でも、そのぐらい自分でも向き合おう、と。
- 佐々木
昔から、そんなに熱い人だったんですか? 子どものときから。
- 吉岡
そうなんですかね。小さい頃の日記を読んで、「変わらないわね」って、うちのかみさんは言ってくれますけど。
- 佐々木
何を書いたんですか?
- 吉岡
自分ではあまり読むこともないですけど、今ブログを書いているのが、「あなたのブログって小さい頃の日記と同じね。毎日いろんなことが楽しく綴られていて、同じなんだね」って言われることもあるので、自分には向いている仕事なんでしょうね。
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