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(株)プライム・ヒル代表、ジュニアゴルフマジック監督、代々木高等学校ゴルフ部監督
吉岡徹治さん
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心の戦闘態勢みたいなものができていなかったんでしょうね
- 吉岡
本人のコメントを聞くと、14番ホールから何をやっているか分からない、体が熱くなってしまってボーッとしている、と。18番ホールも、ここでパーをとれば通るというところで、やっぱり攻めに出ない。14番あたりから、自分がどういう気持ちで攻めていくっていう、心の戦闘態勢みたいなものができていなかったんでしょうね。だから、攻めていないな、と僕も感じていました。
16番を見る限り、心がやっぱりそういうモードに入っていないな、ゾーンに入っていないな、というのは感じていたので、たぶん技術的なところよりも、1年間やってきたのに何で攻めていけないんだ、気持ちが前向きに行かないんだっていうところから……。
- 佐々木
それは、吉岡さんはテレビを見ていて分かるわけですね。
- 吉岡
そのホールを何となく見ていたときに、「何であそこに打つの?」っていう……。失敗してもいいから、せっかく練習してきたんだから、ギリギリ狙っていけよ、と。
- 佐々木
でも、安全だと思ったほうだって、うまくいかなかったから予選落ちしちゃうっていうことになると、それは安全じゃなかったってことですね。
- 吉岡
結果的に言うと、それは全然安全ではなく、すごく難しいパットが残って、致命的な3パットを16番で今年もやってしまった。すごく悔いが残っているのかな、と。今度会ったときは、「どうしたんだよ。何で、あと2メートルぐらい、右、打たなかったの?」って聞いてみたいなっていう……。まあ、聞けるところが自分は幸せだなと思っているんですけど。
- 佐々木
そうですね。その答えは私も教えてもらいたいです。
- 吉岡
そうですよね。
- 佐々木
その2メートルの微妙な感じっていうのは、技術的には、自分が2メートル右に打とうと思ったら打てる力があるわけですよね?
- 吉岡
もちろん。そのために左から右へ曲がるボールを1年間、特訓してきたわけです。彼は元々、バンカーの上から打ってくるタイプなんですけど、今度、左から右に曲がるボールを今年1年間特訓した。その16番ホールのために。
- 佐々木
16番ホールのために、左からグーッと右に行って、ちゃんと乗っかる……。
- 吉岡
スカーンと行くように練習してきたし、たとえば昨年の9月、コカ・コーラ東海で優勝したときは、その球が見事にうまくいって、18番で劇的なショットを放って優勝した。
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