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吉田和正さん
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要はクレーム対応だと言われました
- 吉田
初めての仕事は、製品の品不足のためにインテルに来ていた日本のお客さんとのやりとりをするという業務でした。
もう冗談みたいな話なのですが、アリゾナの事業部の製品が品不足を起こしていて、日本から多くの人たちがその製品を受け取るためにやってきている。そこで、もうそれこそ製品を受け取るまでは帰らない、みたいな状況がたくさんあったのです。
それで最初にもらった名刺は「カスタマー・サービス・レプレゼンタティブ」。CSRっていうのです。それ何ですかって聞いたら、カスタマーサービスだと。とりあえず品不足を起こして日本からいっぱい人が来ているから、要はクレーム対応だと言われたんです。
- 佐々木
お詫びをして、とにかく待っていただくと。
- 吉田
そうです。まあ彼らからしてみれば窓口ができたので、後は彼を通じて、ということになるのでしょうか。
- 佐々木
日本人専用のお客様窓口ですね。
- 吉田
今から考えれば、どうするんだと言われたときに、会社としても「わかりました、担当者をつけました」ということができれば、まずは「アクションをとった」ことになるじゃないですか。
- 佐々木
そうですね。迅速かつ誠実な対応をしたことで、会社は確かに少し評価されます。吉田さんも、もしかすると、そういう不便が発生していて、そういったポジションが必要だったから、日本人として、採用されたのかもしれませんね。
- 吉田
あ、そう思います。偶然だと思いますね。
- 佐々木
もし、それがなかったら、息子の友人の留学生の男の子をインテルが採ったかどうかわからない?
- 吉田
たぶん採らなかったと思います。なぜかというと、インテルはその時点でもMBAかダブルイー(Double E=Electrical Engineering)しか採ってなかったですから。で、僕はダブルイーじゃなくて社会学専攻でしたから、あり得ないって言われました。
- 佐々木
じゃ、やっぱり「日本」が決め手だったんですね、きっとね。
- 吉田
そうですね。
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