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小林 栄三さん
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僕の生まれは、福井なんです。
- 佐々木
社長ご自身のことをおうかがいしたいなと思うんですけど、社長は福井のご出身ですよね。
- 小林
小浜のすぐ近く。ちなみにね、3代目の伊藤忠の社長というのが、僕の生まれたところから7、8キロのところの家から、創業者の伊藤家に養子になったの。今は若狭町と合併になったんだけど、上中町っていうのはね、8,000人ぐらいのところなんですけど、3代目の生家が残されてる。だから、そこそこ物心ついたときから結構なじみがあったっていうのかな、伊藤忠に。
- 佐々木
若狭湾とかの近くですね。私、若狭湾は行ったことあります。遠い親戚がいたらしく、一度子どものころ、1泊、泊めていただいて。若狭湾で釣りを、糸を落として鯛を釣るとか。あと、泳いでいたら「あれ、たこ壺」って言われてびっくりして逃げたりして、小学生のときですが、とってもきれいなところだったのを覚えてます。
- 小林
ものすごくきれい。今でもきれい。あのね、なんていうんでしょう、イメージはね、僕の生まれた集落はね、60軒だったの。最近帰ったら62軒。減ってない。
- 佐々木
それ、すごい。
- 小林
弟とかが分家してるんですよ。それで2軒増えて、今も62軒。
- 佐々木
どういう環境のところなんですか?
- 小林
田んぼのど真ん中。後ろに山、海までは5キロぐらいあるかな。山もすぐ1キロぐらいで、京都の落ち武者っていうか、うちは源氏なんだけど、源氏とか公家とか京都から逃げたんだよね。だから、お寺とかお宮さんとかいっぱいある。時間がとまってるような場所だね。
- 佐々木
それは絶対きれいなところでしょうね。
- 小林
むちゃくちゃきれい。
- 佐々木
そこでお父様はどんなお仕事をされて。
- 小林
親父はね、公務員したり、田んぼしたり、で、ちょっと政治に手を出したりといった感じですね。
- 佐々木
地域では発言者でらっしゃった。
- 小林
そうですね。まあ、母親もそうですけどね。
- 佐々木
お母様も?
- 小林
母親はね、今でも88歳でしゃきっと現役でね、元気なんです。母親の政治力は抜群だったね。
- 佐々木
政治力が抜群というのは、例えば。
- 小林
だから、町会議員とか県会議員出ようと思ったら、必ず皆、母親のところにあいさつに来てましたから。
- 佐々木
それは、影響力があったということですか。
- 小林
影響力があったの。組織をまとめるのがうまかったのね、たぶん。ていうのはね、もともと田んぼしてるんですよ。今でも農業して、もう88歳だからたいしたことはやってないんだけれど、最初その60軒の婦人会の会長みたいなのをやって、60軒だけじゃしょうがないんで、そういう村単位で7つほどユニットがあったんで、それを半年ぐらいでまとめちゃって、自分が長になったの。
- 佐々木
ご自身で婦人会つくろうみたいなところから始まったんですね。
- 小林
そうそう。だだーって初めて。
- 佐々木
なんにもないところから。
- 小林
それで、7つの村でまあ、300人か400人ぐらいでしょ、そしたらまたそういうの5つ集めて。
- 佐々木
300かける5。
- 小林
うん。それが1年後ぐらいにまたそれで会長やったの。これだけならたいしたことないんですけど、今度はじゃあ若狭町全部でやっちゃうとか言って、また2年ぐらいでまとめたの。
- 佐々木
すごい。それはお母さん何歳ぐらいのときだったんですか。
- 小林
40歳前後。田んぼしながら。
- 佐々木
田んぼしながら。
- 小林
立派なもんだと思いますよ。そのかわりもうそこら中でほんとに有名になってましたから。
- 佐々木
そこら中で。
- 小林
いや、ほんまです。
12/20
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