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小林 栄三さん
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目をじっと見て話す
- 佐々木
お忙しい中、貴重なお時間ありがとうございます。私が初めてお会いしたのはまだ社長になられる前、2001年だったかと思うのですが。
- 小林
そうですね。お互いに若かった、10年前だから。
- 佐々木
その間、いろいろご指導いただいているんですけれども、今回対談させていただくにあたり、小林社長のインタビューを検索して読ませていただいたのですが、「投資案件でも人を見る。紙は見ない」とありまして、私が体験している小林社長そのものだと。
- 小林
そうなんです。僕、必ず顔というか目をじっと見ないとしゃべれないんですよ。
ですからときに、「顔をじっと見てごめんなさいねって」って、あらかじめお断りすることあるんです。それは新入社員であっても、おじいちゃんおばあちゃんであっても、小学生であっても、やっぱり、顔を見ないとしゃべれない。
- 佐々木
それは、つまり目を見て話すことを意識されてるっていうことですね。何かきっかけがあったのでしょうか。
- 小林
たぶんね、逆に僕が、もし横を向くとか、下を見るとか、目を合わせずにしゃべり出したら、まったく興味がない話題だ、ということなんですよ。
- 佐々木
気をつけよう。
- 小林
いやいや。だから、僕の近くにいた人などは、僕が書類に目を落としたりして、「そうですか」などといったら、もう絶対興味がないということだとわかって、早く会議を終わらせた、など言ってました。なんでしょう、やっぱり顔を見てると、いわゆる言葉がうまいとか文章がうまいとか関係なく、伝わってきますよね。
- 佐々木
はい。情熱がわかるというのか。
- 小林
口下手って結構あるじゃないですか。あるいは文章の稚拙ってあるじゃないですか。でも、それを超えるものがやっぱりありますよね。
- 佐々木
人を感じるのにはまず目からということですか。
- 小林
間違いないでしょうね。そう思いません?
- 佐々木
確かにパワーポイントとかそういう資料は上手だけれど中身が、というケースがありますよね。
- 小林
いくらでもデコレートできるじゃないですか。でもじっと顔を見てるとね、目が逃げるとか、ろうばいが走るとか。「あ、ここは自信がないんだ」とか、「これは自信持ってんだ」とか、やっぱりわかる。そういうのは大事ですよね。
- 佐々木
私はよく「エネルギーがまっすぐな人を信じる」っていう表現を使ってるんですけれども、会ったときに、体からでる空気がクリーンな人と、ちょっと歪んでいる人といて。
- 小林
ありますよね。
- 佐々木
はい。それは感じると思っていますがでもずっと目を見続けながら話すことができているかどうか、わかりません。
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