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正宗エリザベスさん
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ちょっと日本を冷静に見ることもできる
- 正宗
日本については、外にいる日本人の行動も見たりして、日本国内の見方とか、外の人たちが日本を捉えているのかと、たぶんかなり違うんですよね。
- 佐々木
どういう特徴が見えましたか。
- 正宗
やはり帰国してみると、日本人の親切なところがすごく目立ちますね。あとはやはり国として、非常にソフィスティケートしている、と感じます。あと日本の繊細な文化を、つくづく感じました。でも逆に11年間離れていると、ちょっと日本を冷静に見ることもできるんですね。
また、日本の弱点というのが、みえました。やはりコミュニケーションが悪いんですよね。海外に向けて自己PRがすごく下手なんです。だから、すごく誤解されるところが多い。今はまさに新政権になっていろいろチェンジがありますけれども、なかなか90年代は、チェンジがなくて、日本は死にかけているような状況にみえました。
- 佐々木
発信がないということは停滞していて、衰退していると外からは見える。その上、何か言われても反発もしないし、主義主張もしないし、これは問題だな、ということですか。
- 正宗
そう。何だか、ものすごくゆっくり沈んでゆくタイタニックみたいなイメージがありました。
- 佐々木
今、新政権になって、大使館から見ていても日本は変わりつつあると思いますか?
- 正宗
変わりつつあると断言するのはまだ早いと思うんですけど、ただ一応政権交代があったということ自体は、やはり国民がものすごくチェンジがほしいということを明らかに発言したということですね。で、11年ぶりに戻ってきて気がついたのは、やはりそういう皆の政治意識が高まってきたということです。
- 佐々木
やっと高まったという部分があります。
- 正宗
政治家も国民に対してアピールしなきゃならないというふうに、とりあえずは思っているわけですよね。テレビに出たりして。今まではそういうのはなかったんですよね。
- 佐々木
「やっぱり自分の表現をしなきゃ」と政治家が国民に対して思うということは第一歩ですが、それが海外に対しても同じだといいと思います。
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