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出井伸之さん
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僕は両方の世界を見た
- 佐々木
出井さんの幼少時代はどんなだったんですか?
- 出井
僕はね、東京生まれで、世田谷の成城学園に行ったんだよね。成城学園のいいところは自由闊達でね、小学校は成績表がないんですよ。だからそういう意味では、楽しい生活をして中学まで行って。男尊女卑じゃなくて、女が偉くて、男がいじめられているようなところでね。僕のボスも女だったからね。
そういう、割合と自由な学風で育って、早稲田学院に行ったのね。これは全く男子校だからね。全くの下町。だから僕は両方の世界を見た。今でも友達がいるけど、早稲田の友達と成城の友達というのは全く行動パターンも違って、同じ世代で同じ日本で育ってるわけだから、日本はどうのこうのって総論では言えないくらい違うタイプの友達がいるんですよ。
- 佐々木
小学校のときは何か習い事をされてましたか。
- 出井
僕はバイオリンをやっていたんですね。だけど成城って自由だから、先生に教わるというより、自分で課題を設定して、自分で先生のところに行って、行動してという、そういう学校だったね。だから、割合と僕みたいなのには良かったんだけど。それがいいかどうかは賛否両論あると思うけどね。小澤征爾さんは僕の先輩で、中学から入ったんだけど、本当に成城が好きでね。だからそういうような人というのには割合と良かったんじゃないかな。
- 佐々木
アート系だったんですか?
- 出井
いや、理工系。早稲田の経済でしたけど、ただ僕はオーディオが好きだったからね。中学校ぐらいのときから。
- 佐々木
ラジオを分解したりとか?
- 出井
秋葉原に行ってコイルを巻いたりしていて。そういうのが好きだった。
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