ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第125回 アルトマン京子さん

125 |
アルトマン京子さん
|
|
|
CNNのワシントン支局自体が
- 佐々木
先程、テレビ朝日を辞めて、CNNに行った話がありましたが、日本とアメリカのメディアはずいぶん違うでしょう。CNNは、やっぱり厳しい世界でしょ?
- アルトマン
厳しいです。CNNのワシントン支局自体が、一番競争の激しい所なんです。いろんなローカルの支局でやってきて、やっとワシントンに這い上がってきたっていうので、ものすごいライバル意識があったのにびっくりしました。ニュースステーションのときは、「皆で、仲良く楽しくやろうね」みたいな、すごくチームワークがあったんですよね。それが、アメリカのテレビ局のワシントン支局では、ものすごく、責任っていうことに対しての感覚が違う。
たとえばテレビっていうのは、カメラ、編集の人、プロデューサー、レポーター、何人か、チームでやりますよね。で、何かうまく行かなかったときに、日本だったら、「皆で、反省しましょう。次は頑張りましょうね」で終わるところが、CNNではすぐにカメラの人が「僕じゃない」とか、編集の人が「私じゃない」とか、誰の責任かの追求に。
チームはチームなんだけど、失敗は許されないみたいなことがありましたね。取材をするんでも、誰が何をするかって、すごくコンペティティブで、大きな声でアグレッシブにやらない限り、やっていけないような所ですね。
- 佐々木
でも、それを期待して行ったというか、そこに、わざわざ挑戦して行ったわけでしょ?
- アルトマン
もちろん。すごく競争が激しいから、ジャーナリズムも、すごくいいところがあると思うんですよね。競争でやっているから、スクープを、いかにして取るか。あと、アメリカの会社っていうのは、終身雇用じゃないし、それにワシントン支局という場所は、すぐに喜んでワシントン特派員になりますっていう人がたくさん待っているから、本当に、いいものを出さないと首にされる、そういうプレッシャーもある中でやっていくわけです。いかに自分の情報源を作って、どんどん取材していくかっていうことです。
- 佐々木
面白そうですね。
- アルトマン
面白かったです。
15/22
|
 |
|
|