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織作 峰子さん
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女優さんで、MS.ジャクリーン・ビセットとか
- 織作
ヨルダンのアブドラ国王。目がとても美しいグリーン色なのです。で、「とても美しい目をしていらっしゃいますね」と言ったら、国王が赤面なさって。撮影時間が3分しかなかったのであせりました。
- 佐々木
3分とかで撮らなければいけないっていうこともあるわけですね。
- 織作
大統領や国王は3〜5分ですね。本当にいろんな方にお会いしましたね。アロヨ大統領やカルザイ大統領も撮影しましたし、元サッカー選手のペレさんに、ポール・マッカートニーさんとか。
- 佐々木
ボール・マッカートニー!
- 織作
あとは、女優さんで、MS.ジャクリーン・ビセット。彼女はすごいと思ったのは、照明を分かっているんですよ。自分に、照明を当てられている角度を見て、どう写るかというのが分かるから、「そのライト、こっちにやって」と注文してくるのです。
私が斜光で撮ろうとしたら、陰影出るのが嫌なのか、「正面から光を当てて」って。「その照明をここに持ってきて」と具体的に指示までするんです。さすがだな、と思った。日本の女優さんで、ライティングの指示まで言う人はいないですからね。自分がどう撮られるかが分かっているな、と思って、それもびっくりしました。
- 佐々木
人は、そうやって開いていくわけですけれども、たとえば木とか花とか景色を撮るときは、どうでしょう。私、全く素人なので僭越ですが、この木は、こんな構図がいいな、と思って見たり、でもちょっと光の加減で、さっきの雲がどういう加減だと、あの木が光るけど、今は撮っちゃダメだ、とか、朝見たとき、この景色はすごくきれいだと思ったけど、昼撮りに来たらダメで、やっぱり朝の8時の光がいいや、とか。
- 織作
すごいですね。そんなことまで分かってしまうんですね。
- 佐々木
いや、分かってはいないでしょうが、自己流の感覚で、そういうことを楽しみながら工夫して撮るのが好きなんです。プロの織作さんが撮られるときには、どうされるんでしょう。自分が出したい色とか、光とか、陰とかは、どんなふうに出すのでしょう。
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