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藤原和博さん
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どういうやつが勝つかというとね
- 佐々木
でもそれで東大に入っているんですよね。
- 藤原
そうだね。それは語り出すと、また別の話になっちゃうんだけど。要するに、試験って、登竜門としてあるでしょ。どんな試験でも、資格試験でも。この間ね、弁護士試験に受かったやつと話してみて、よく分かったんだけど、弁護士試験に受かるのも、東大の試験に受かるのも、どんな試験に受かるのもそうだと思うんだけど、結局、すべてを覚えるなんてことは絶対にできないじゃないですか。無理でしょ? どういうやつが勝つかというとね、結局、出題者と対話できるやつが勝つんですよ。どういうことかと言うと、結局、過去問をやったときに、出題者だって人間なんだから、次にどんな問題を出してくるかを相手の心理を推理しながらやる。言ってしまえば、山をかけるということなんだけど、そこに集中した方が、はるかに負けたときに納得感があるわけね。
僕の場合は、東大入試の出題者との勝負という感じだったから、10年間の過去問を2週間に渡って研究して、徹底的に今年の出題傾向を推理するということを自分でやったわけ。わざとその間は、暗記など一切やらずに。要するに10年間で一度も出ていないところと、頻繁に出ているところを分析して、そこしかやらないで臨んだ。 そしたら完全に出題者が自分の予測にはまってきたから、だから勝ったんですよ。そんなとこ。だから僕は予測する力、読みというかな。勘がいいということに対して、絶大な自信を持っちゃたわけです。それが今日に至っているのかな。
- 佐々木
わかりました。そんな藤原さんの自分を信じて前進する強い力で、中学校に大きな変化がおきているんですね。学校が軽快なリズムでうごいていくといいと、切に思いました。今日は長時間有難うございました。
対談を終えて
久しぶりにお会いすると、挨拶も短く早速私の方が質問攻め。その後は、今開発中という時計の話につながり、テンポよく本題へ。改革をしていく人のスピードとエネルギーを感じました。好き嫌いも明確で、好きなことを次々としていく。それは、自分が飽きないようにとの配慮から。きっと子ども達も、親たちも、このエネルギーとリズムに魅了されていったのでしょう。また時々お会いして、変化に触れてみたいと思いました。
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