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藤原和博さん
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僕はやっぱり「つかみ」を最初に意識して
- 藤原
プレゼンテーションとして考えた場合、ただ単に自分の考えをダラダラ言ったり、解説するだけでは、全然人は理解してくれない。 これはどんな人でも必要なものだと思うんですけど、目の前にいる人に何か動いてもらいたいと思ったとき、「このようにお願いします」っていうのを、ただ単に解説しても、その人は動かない。
- 佐々木
ニュースでいうとリードがあって、その後に本文が入るみたいなことですね。
- 藤原
最初にキャッチがないと。それを吉本用語では「つかみ」という言い方をするわけで。僕もプレゼンテーションを教えるような研修会等では、もう遠慮なく「つかみ」という。「つかみ」から入らないで解説しちゃうと、その人は「つかまれていない」。だから左から右へ。一応、丁寧な人だと「なるほど」とかって言って頷いてくれるけれど、45分解説しても、実は何もちゃんと心を動かしてくれていないから、「あとで課長と相談して、またご連絡します」とか言って、連絡が来ない。ということは僕も経験した話ですしね、営業マンのときに。
- 佐々木
私もよく、最初に「アテンション」と言っています。相手の気を惹きつけないと。で、それらを藤原さんご自身が、体験しながら学ばれていったわけですね。
- 藤原
そうですね。だから朝礼の話でもそうだし、それに入学式や卒業式の式辞といわれるものでさえも、僕はやっぱり「つかみ」を最初に意識して、つかんでから話をし始めるので、そこは全然違うと思います。 僕の入学式のあいさつは、なぜか僕も想定外だったんだけど、PTAの広報委員長やってくれている人が録音して、それをネットに上げちゃったわけですよ。それでWEB上でも聞いていただけるようになってます。
- 佐々木
まさに入学式や保護者会などでの校長先生のスピーチ力を上げたいと、いつも心から願っているんですよね。
- 藤原
たいていは、聴くにたえないからね。
2/30
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