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久保純子さん
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びっくりするぐらい人間関係が広がった
- 佐々木
フリーになってよかったですか。
- 久保
結果的には、よかったです。失ったものも、もちろんあります。でも、得たものは、びっくりするぐらい人間関係が広がったということだと思います。こんなに出会いが待っていたんだということには本当に驚きました。
NHKですと、同じスタッフでいつも動いていた気がするんですよね。番組が変わっても、知っているスタッフの中で、ディレクターも外の方がほとんど入らないので。でも、外に出たら、全く違う考え方の、年代も様々な方とお仕事ができるので、とても楽しいですし、刺激になります。
- 佐々木
印象に残っていることは?
- 久保
今までバラエティー番組は、やったことがなかったので、いわゆる業界のピンクのセーターで襟を立ててボタンを二つ外して、というような人とあまり出会う機会がNHKだとなかったんです。でもフリーになって、本当にいろいろな方とお目にかかる、それは演者もそうですし、スタッフの皆さんもそうですし、個性的な方がいっぱい。それは本当に楽しいですね。そういった意味では、たくさんの人との出会いというのは、今までなかったので。
特に、一番大きな違いは、ようやくここ4年ぐらいたって気がついたんですけど、今まで、NHKの中にいるときには、スタッフの一人で、会社員というか職員の一人だったので、三脚も持てば、カメラを担ぐこともありますし、大雨の中、皆で、スタッフとして一緒にいるということが多かったんです。
なので、陰で支えるスタッフとして演者さんにも接していて、決してその一線を超えることはなかったんですが、今は、司会者や演者さんといった、同じような立場の方と一緒に食事をしたりする機会があるので、それがすごく勉強になります。
アナウンサー同士だと、一緒に番組を持つことは少ないので、タレントさんとお付き合いをすることも全くなかったので、自分なりの考えで言葉を話したり、テレビに出るということしかできなかったんですけど、今は、「そうか、こういうふうにすればいいんだ」という、小さい技みたいなのが、「こういうときは、こういう間(ま)がいいんだ」とか「質問の仕方は、もっと、こういうのでいいんだ」という、今まで型にはまっていたのが、その枠から抜け出ることができたということがありますね。
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