ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第117回 岩切茂さん

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建築家・株式会社TEAM IWAKIRI JAPAN代表取締役
岩切茂さん
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うち、圧倒的にノウハウが多いんですよ
- 岩切
どういうことかというと、テーブルの置き方一つでも、動線上で目線がかぶらないとか、必ずそういう約束事がいろいろあって。そういうのを具体的に空間作りにきちんと寸法で入れ込んでいくということを、わりとやるもんだから、今佐々木さんが言ったようなことの展開の中で、まず、「場所を、どういう空間にしたほうがいい」っていうリクエストがあったら、それに対して、レイアウトとか、車の置き方、カウンターの置き方、大きさ、お客様の目線が合う、合わない、というようなことから、全部マニュアル化するんですよね。
でもブランディングに関してのCIの考え方を、きちんとビジュアルにマニュアル化するというのは、実は僕らが初めてやっているわけじゃなくて、ドイツ人の会社はすごいですよね。マニュアルの世界ですから、あちらは。
- 佐々木
でも面白いですよね。トヨタがやっていたら、日産は違うデザイン事務所に頼みそうじゃないですか。
- 岩切
でも、うち、圧倒的にノウハウが多いんですよ。だから。
- 佐々木
ノウハウというのは、ロジックの部分のノウハウってことですか?
- 岩切
そうですね。彼らは彼らの考え方を持っているけれども、だからといって「はい、分かりました。それをやります」という会社を求めているんじゃなくて、「いや、こういう考え方がありますよ」と、逆に言ってもらえるような相手を求めてる。それがコンサルテーションだと思うんですよね。ただの絵描きになったら、それは誰でもいいじゃんっていう話だけど、ちゃんと、そこで話を整理してあげられるっていうことが、すごく大事なんだと思うんです。
12/19
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