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高橋典子さん
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何でも自分でできるようには育てていただきました
- 佐々木
お母さまは、バトン教室に連れていく以外に、「こういうふうに生きなさい」とか、「こんな仕事に就きなさい」とか言われていたんですか。お母さまやお父さまに与えられた、しつけとか、教育機会はありましたか?
- 高橋
直接的には言わない人たちですけれど。でも例えば、「自分の荷物は自分で持ちなさい」とか。だからどこかに出かけるには、兄弟、1人ずつ、リュックを背負って行ってましたし。その支度に関しても自分で支度をしてましたし、何でも自分でできるようには育てていただきましたね。
- 佐々木
お父さまは何をされていらしたんですか?
- 高橋
機械の据え付けをしていた人です。
- 佐々木
お母さまは?
- 高橋
母は、特にこれといった仕事はしていないんですけど。仕事というか、フリーペーパーをいつも配っていました。毎週1回なんですけど、私も兄も、みんなで一緒に配ってました。
- 佐々木
やっぱり、静かだけれど、きちんとした教えのある家庭だったんですね。高橋さんのブログで、「KA」の家来役のお辞儀の仕方に礼儀がないと、親として恥ずかしいくらいの気持ちになると書いてあるのを拝読しまして。日本から出て、アメリカの文化の中で長く仕事をしているのに、少し礼儀の違いを見たときに、そう感じられるというのは、なにか厳しいというか、しっかりとした家庭で育ったのかなって。
- 高橋
そうですね。なんか、そういうことは教えてもらったかなっていう気はします。
- 佐々木
それが、今の堂々とした、なんて言うんだろう、媚びないで、地に足が着いている、素の自分がすごくしっかりしている高橋さんの姿の源になっているんでしょうね。
英語で「surrender」という言葉がありますが、「降伏する、降参する」という意味ですが、もうすこし深く意味をとると、いい意味で開き直っている感じ。「私はこれだけやってきて、私はこういう人間なんだから、こうなんです」って、すべてを見せている感じ。それ以上でも、それ以下でもない自分を、すべて出しているというか。
- 高橋
なるほど。分かるような気がします。
- 佐々木
なんか、そういった感じを受けるんです。しっかりした感じ。
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