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私の視点

「庶民感覚」にご用心

藤田正美(ふじた・まさよし)
『ニューズウィーク日本版』編集主幹

2001年7月28日

外務省の不祥事がボロボロと出てきます。とうとうデンバー総領事が懲戒免職ということになりました。約1000万円の公金を流用したということです。ホテル代の水増し、ハイヤー代の水増し、それに領事公邸の改修費水増しなどと報じられると、手口がみみっちいことに驚くと同時に、こんなに簡単にインチキな経費が認められる仕組みそのものが不思議です。

ある他の役所の幹部は、「外務省の連中は、海外に赴任すれば王侯貴族、国内ではただのサラリーマン」と揶揄しておりました。だからいろいろな手法で、税金をかすめとる、というわけです。

でもこのような「慣習」がはびこっているのには、別の理由もあるように思います。それは何かというと「ぜいたくだ」と批判したがる国民的な気分です。たとえば田中外務大臣が1泊29万円のホテルを安いホテルに変えさせたことに喝采をおくるようないわゆる「庶民感情」です。

ぜいたくと批判されることを避けるために、ホテルの宿泊代や相手方政府との会食などを「機密費」で処理するようなことが起こります。しかしどの程度がぜいたくで、どの程度ならぜいたくでないか、という判断はむずかしいものです。単に金をかけるな、という議論だけでいいのでしょうか。

こんな記事がありました。共産党の市田忠義書記局長が竹中平蔵大臣のマクドナルド株について、株の公開によって一般庶民の年収にあたる500万円弱を「濡れ手であわ」のボロ儲けをした、と批判し、このような人に「庶民の痛みはわからない」と言ったというのです。

でもちょっと待ってください。別に竹中大臣を弁護するつもりはありませんが、もともと大臣になる前にもっていた株が値上がりして財産が増えたからといって、批判するのはおかしくありませんか。

誰でも自分の財産を増やしたいと思っているだろうし、「チャンスがあれば」とか、「金があれば」と考えた人も多いでしょう。彼がたまたまその両方に恵まれたからといって、それを「庶民」ではないと非難するのは、「妬み」にすぎないと思うのです。

外務省の不祥事の根っこにも、この「妬み」があるというのは言い過ぎでしょうか。1本30万円のワインはぜいたくで、15万円のワインならぜいたくではないと言い切れますか。僕が自分で飲むなら、たとえ1万円のワインでも買いませんが、もしワインが好きな大事な客を仕事でもてなすのなら、10万円のワインを買うかもしれません。

こういうときに、いわゆる「庶民感覚」はあまり役に立たないのです。閣僚の資産公開でも、あるテレビが田中外務大臣に「こんなに財産があって庶民的な感覚で政治ができますか」と聞いていました。これなどは庶民という言葉に寄りかかった、報道の「魔女狩り」みたいに聞こえます。一般庶民という言葉で、すべての批判を正当化できるはずもないのです。外務省の不祥事を読みながら、こんなことを考えていました。一般庶民であるみなさんはどう思われますか。




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