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もしイラク攻撃が行われたら(2002年11月9日)
世界でもっとも危険な男は誰?
藤田さんは、フセイン大統領が「世界でもっとも危険な男」と書かれていましたが、アメリカのブッシュ大統領も、負けず劣らず「危険な男」と言えるかもしれません。ブッシュ大統領は、自分がどれだけ大きな「権限」と「武力」を持ち、その使い方次第で世界を危険に巻き込むことができるのだという自覚を持ってほしいと願うばかりです。ブッシュの大統領就任直後に、「子どもに本物の拳銃を渡すようなものだ」というような皮肉を言われていたこともあったかと思いますが、彼は「危険性」に対する自覚を持っているのでしょうか?
また、アメリカは常に政治的な国家です。世論の操作も非常にうまいと思います。多民族・多宗教国家であるアメリカを1つの国としてまとめてきたのが、「アメリカ人」としての誇りだと思います。今までも、「強いアメリカ」をアピールするために、いろいろな手を打ってきました。その1つが、常に「仮想敵国」を作り上げること(それが皮肉的に取り上げられた映画もありましたね)。最近では、ソビエトとの冷戦、ジャパン・バッシング、湾岸戦争など。今回のイラク攻撃に関しても、ITバブル後に冷え込んでいる景気に対して、「強いアメリカ」をアピールして喝を入れようとしているのではないかと感じてしまいます(確かに石油政策上の裏技としての一面もあるのでしょうが)。
そうだとすれば、自国の景気対策のために、他国を巻き込んでしまうようなアメリカの態度は断じて許されないと思いますし、特にそのあおりを受けることがわかっている日本政府としては、簡単にアメリカ同調路線を取ることは国民に対する背反行為だとも感じてしまうのですが、いかがでしょうか? (YOGI__BEAR)
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