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「市民派」のジレンマ 2002年4月13日
市民派はそんなに馬鹿じゃない
今回の中田さんの勝利は、確かに既成の政党に対する「ノー」の意味もあるでしょうが、それだけではなく「政治を他人任せにはしない」「地域のことは市民が決めたい」という積極的な意志の現われではないかと思います。「市民派」が政権を握った時、まずはじめに求められるのは「情報公開」と「市民の参加」ではないでしょうか。自分たちの暮らしを方向づける政策がどのように決められていくのか、その過程に市民の興味が向きはじめています。自分の利害よりも、政治過程の透明性や市民の参加を優先するのが市民派的な有権者です。
わたしの考えでは、中田市長は別段誰かの顔を窺いながら政策の決断を下す必要はないと思います。市民に支持された中田市長の考える市政を実行していくだけです。それに対する市民の評価は次の選挙の結果が示すことでしょう。国政に比べてより1票の影響力を感じられる地方議会のレベルでは、国政よりもずっと市民は成熟し始めています。個人の利害に固執するほど市民派の有権者は愚かではないと私は思います。
最後の「衆議院選挙で誰を支持しますか」との問いに対してですが、「市民派」のわたしはもともと小泉不支持の立場です。自民党政権不支持だからです。民主党や社民党に期待できるのか、というとそれも心もとないというのが正直なところです。でも今の時点で、ひとつだけはっきりしているのは、「自民党は支持できない」。だから次の衆議院の選挙では、自民党以外、なるべくなら政権獲得ができる党ということで民主党の候補に票を投じるつもりでいます。
既成の政党に満足してはいませんが、まずは政党間で政権交代のある国政であってほしいというのがわたしの希望です。有権者の1票で政権が変わる、そうなれば国民の声を政党は無視できなくなります。確実に政党の姿勢も変わってくるはずです。それには、とにかく投票率を上げること。だから、ジレンマを抱えつつも、まずは選挙に行って意志表示をしたいと思っています。(文月)
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