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憲法9条をめぐる本音と建前 2001年10月20日

聖域なき議論が守るべきもの

憲法9条戦争放棄は永遠の真実です。これには本来なら議論の余地がないはずでした。それが今、それに議論の必要があると言われています。 もし、究極の真実を曲げてまで対応するケースがあるとしたら、それはどういう場合でしょうか。たとえば、今まさに爆撃機がこっちに向かって飛んでいる。明らかに、こっちを向いたミサイルに点火された。その場合だけでしょう。ただ単に軍備を備えているだけでは理由になりません。そう考えると今回のケースはその範疇では無く、今の空爆の標的の状態を考えるとそのような事態が発生することも想定できません。だとしたら、究極の真実を曲げてまで参加することではありません。

そしてもし、報道の通り、本当にイスラム原理主義が彼らの国のほとんどの人々を苦しめている、しかし武力で押さえ付けられているために言えないのだったら、そういう国民達を援助すればいいではありませんか。虐げられているという人々に糧を与え、教育の機会を与える。そうすることで多くの社会でそうであったように、彼らの内部で不正をただす気運や、合理的な民主主義が生まれるでしょう。歴史の例を見ても、それにはそう何年もかからないはずです。ブッシュ大統領が言うように長い戦いを覚悟しているのだったら、そういう方法があるはずです。(匿名)


何が「善」で、何が「悪」?

前回のコラムの「たとえ国家であっても法に基づかずに人を殺せば立派な犯罪になります。戦争の場合は別ですが、これも本来、法に基づいた行動でなければなりません」というところが、わたしには腑に落ちないというか…。 いや、国際社会の秩序を保つためには、その通りなんでしょうけど、とても悲しい気持ちになります。わたしは、平和主義のアホなのかもしれません。法に基づけば、戦争ならば、人を殺して良い。だから、ナチスは、ナチスの法にのっとってユダヤ人を大虐殺したのでしょうか。 ビンラディン、イスラム原理主義過激派たちは、彼等の信じる「法」にのっとってテロをおこしたんですよね。戦争は、負けた方が「悪」、でも、やっていることは同じ事です。ビンラディンは、あのテロ行動を100%善だと信じている。そして、資本主義社会を絶対「悪」だと思っている。 善悪というのは、どうやって、誰が決めるのでしょう。多数派だから「善」?自分の中で、すごい葛藤があります。

アフガニスタンの難民は、何千万人もの人が貧困と飢餓と干ばつで、平均寿命は40歳だと聞きました。きっと、ほとんどの子どもたちが飢えに苦しみ、死んでいくんでしょう。もちろん、アフガニスタンの惨状はアメリカの空爆以前から、悲惨だったのでしょう。でも、食料を空からばらまいて、「ほら、食え」ともいわんばかりで正義ぶっているとしか、思えません。難民だって、ニューヨークの犠牲者と同じ人間なのに。日本は不景気といいつつ、大量の食べ残しを捨てつづけています。 わたしたちに、アフガニスタンの難民たちにできることはないのでしょうか。テレビはこぞって、空爆の模様や、難民の苦しみだけを放送しているけど、いま、わたしたちが日本にいて、彼らをほんの少しでも助けるためになにができるのかを教えてほしいとおもいます。


アメリカから与えられた憲法9条

わたしはとても不思議に思います。憲法9条って、日本が戦争に負けたためにアメリカから与えられたものです。そのアメリカが、(テロに対する報復という)大義名分があるにしろ、戦争だ、戦争だ、って大騒ぎ。誰も、矛盾を感じていないのですか?

どうして、日本人がその憲法を死守しなければならないのか? 戦勝国に与えられた憲法を誇りに思う必要があるのか? わたしはもちろん平和を願ってやまない人間のひとりです。けれども、日本の憲法9条はアメリカ同盟軍に対して非戦争を誓った憲法という気がしてならないのです。敗戦国という歴史をひきずりながら、永遠に自らの過ちを認めつづけなければならないのでしょうか? 日本国民の作った平和憲法はありえないのでしょうか?

とはいえ、この物騒なご時世、国として自立して自らを守り抜くのも大変です。ここは、アホなふりして、アメリカに守っていただくのが、日本流処世術というものでしょうか?  憲法9条の枠から抜け出て自分で考え、行動するためには、やはり情報力や軍事力でアメリカの傘下から上手に抜け出ることが、まず、必要なのではないのでしょうか。それって、かなりのリスクを伴いますよね。うーん、結局現状維持って事なのかな? わたしもやっぱり先送り体質か。(悩めるうさぎ)


「日の丸=赤十字」のような存在に

わたしも全く同感です。日本の根本的な姿勢をはっきりさせないと外国だけでなく、日本国民だって迷います。イデオロギーとか、○○派とか関係ないです。

今小泉さんがやろうとしていることは、湾岸戦争の時などと同じように、その場しのぎの対症療法でしかなく、「結局何がやりたいの?」という疑問だけが残る結果でしたよね。「Show the flag」が議論されていますが、「人の顔色をうかがっていないで、自分の立場をはっきり示してくれ」ってことでしょ。「うちは武力による紛争解決には参加しません。その代わり、テロリストの資産凍結、難民救済など武力行使以外の協力は惜しみません」という姿勢ではいけないんでしょうか? おじさまたちは、自分たちのお株を上げたいとか、「今度はこれじゃマズいんじゃないの?」とか「政局と自分の立場に影響しかねない」というような体裁や威信や立場を重要視していて、本当の目的である平和と貧困からの脱出ということを、どこかに忘れてしまっています。だから「湾岸戦争のときのようなわけにはいかない」というような非常に恥ずかしい理由をも言ってのけることができるのでしょう。 私の理想は、「日の丸=赤十字」のような存在になることです。紛争地域でも「日の丸」を見たら、「ここは攻撃するべきではないな」とか、「あそこまでたどり着けば助けてくれる」というような存在です。こんなこと言ったら、鼻で笑うも人いるでしょうね。できないかもしれないけれど、そのためには何をすればよいか、どうすればできるかという調査、研究をしてもバチはあたりませんよね。 紛争地域に展開していけば、当然武器使用の問題は避けて通れません。難民キャンプなどでスタッフや難民が銃を向けられたときや物資輸送などのときは自衛目的で使用しても良いと思います。 太平洋戦争で一度失った信用を取り戻すのは容易なことではありませんので、行動で示すしかありません。でも、こういう努力をして信用を取り戻していけば、アジアとの問題の解決の糸口も見つかるだろうし、世界中の世論も動くのではないでしょうか? なによりも、平和を取り戻すことと、貧困から脱出することで、テロリストを生む社会がなくなるのではないでしょうか? (匿名)


憲法改正の前に

「憲法9条が本当に必要なのか」との問いを打ち立てられましたが、今の日本人にそれを考えられる能力があるでしょうか。 米国での事件を、自国への攻撃のように捉えて悲嘆し、命の尊さを掲げてテロ集団を憎みました。そしてわたしたちに何ができるのかを懸命に考えました。ところが、報復攻撃によって奪われているアフガニスタンの罪のない市民の命の重みを、また今後増えるであろう難民への支援を、考えている日本人はどれくらいいるでしょうか。わたしは、何らかの事件の犠牲者すべてに同情的になり支援を考えるべき、と言いたいわけではありません。潜在的にも日本人には中東イスラム諸国よりも米国のほうに親近感を持っていますから、仕方ない現象かもしれません。 しかし、失われる命の価値はまったく同じであることを考えれば、もっと別の形の支援策がほとんど議論されていない(特に民間レベルで)現状を見る限りでは、今回の事件を直接攻撃されていない国の国民としては均衡な視点で、「罪なき市民」を見ていないと思えてなりません。

それだけ客観性に欠けている今の日本人が、憲法を改正するほど、憲法とはたやすい制定だったのでしょうか。どのような経緯で憲法が制定されたのか、軍事国家であった日本が一戦の敗退でもって、軍事力の放棄まで謳った経緯を知らずして、簡単に憲法改正論を唱えていいものでしょうか。 それよりも、わたしは憲法9条の信念を貫き通せないということが情けない現実だと思います。一国の憲法の最も重要な理念を唱えている条文を持ち続けえない国。それさえも50年余りしか支えられない国とはなんと貧弱でしょうか。何か大事のたびに国家の理念を考え直すような国が、今後永きに渡って主体性や一貫性など持ちえるのでしょうか。(hana*)



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