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第6回 青木マーシアさん
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閉じたり、開いたりしながら進む人生 |
進藤 |
私たちには節目、節目で乗り越えていかなくてはいけない場面がいろいろとあると思うんですね。それは、結婚だったり、転職だったり、子どもを産むかどうかで迷ったり、と人それぞれだと思うのですが。最後に、それぞれの節目に立っている、壁を乗り越えようとしている人たちへアドバイスをお願いしたいんですが。
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青木 |
人生は、何かひとつが閉じれば、またひとつ開くということだと思うんです。だから、ずっと閉じたままだとは私は考えません。みなさんそれぞれの人生の中で、この時期にはこれをしなくてはいけない、というものがあるでしょう。目の前にいくつかの選択肢がある。その選択肢の中から一番いいものを選んでほしいと思います。
そして、ある選択肢を選んだら、またそれが進化して次のチャンスというのが出てくると思うんです。ですから、あまり怖がらずに、自分を信じて進んでほしいと思います。
私もワーナーに入る2年前、ひとつの仕事を辞めて、さてどうしようかと考えた時期がありました。でも、道は開けていくんです。ひとつ道が開けると、新しい道が次々と生まれてくるんです。いろいろな場面でチャンスを与えられることがあると思うので、それをうまく選んで、つかんでほしいと思います。 |
進藤 |
どうしようかと、迷う時期が一番負担に感じられますものね。 |
青木 |
そうですね。でも、迷う時には一度お休みすることも大事だと思うんです。私の知人の女医さんは、子どもを育てるために10年間お休みをして、自分のキャリアをいったん閉じたんですね。今はまた復帰して活躍していますが。
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進藤 |
10年間もお休みされて、現場に復帰されたんですか。うわぁー、パワフル。 |
青木 |
彼女は、子育て期間中の10年間は研究生として研究を続けていましたが、今の彼女を見ると、そんな時期があったなんて感じられないくらいです。でも、そういう時期は誰にでもあると思うんです。ですから、閉じたり、開けたりという調節を上手にしてほしいと思います。 |
進藤 |
時にはお休みしながらでも進んでいけば、おのずと道は開けていくと。
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青木 |
そう信じています。 |
対談を終えて
インタビュー中、青木さんの持ち物の中にプリクラを発見。そこには、かわいらしいお子さんと共に微笑む、青木さんの母なる姿がありました。
ご主人との馴れ初めしかり、いまのお仕事に就かれたその経緯しかり。そこに、ご自身が引き寄せる“不思議な流れ”のようなものを感じずにはいられません。それはきっと、青木さんの深い意志があるからこそ、生み出されるものなのでしょう。
醸し出す柔らかな雰囲気に、時折のぞく凛々しさ。キャラクターたちに囲まれた青木さんは、たくさんの我が子を見守るお母さんのようでした。
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