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第6回 青木マーシアさん
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心に訴えかけるキャラクター作り |
進藤 |
トゥイティーとハローキティの組み合わせ。キティちゃん世代の私としては、新鮮なツーショットに感じますね。
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青木 |
一緒にして、じゃあどういうストーリーを作っていこうか、というのを数カ月間、検討していました。トゥイティーとハローキティは、ウェブサイトでデビューさせました。テーマは「グローバルフレンドシップ」です。
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進藤 |
アメリカ人と日本人がお友だちになる、といった感じでしょうか。 |
青木 |
2人が全世界を巡るんです。地球儀に乗って、いろんな国に旅をして行くんですが、その中でいろんな人と出会い、いろんな出来事を体験するというふうにしました。
トゥイティーはネコが大嫌いなんです。でも最初、ハローキティと出会った時にハローキティがネコだということを知らなかったんですね。それが、ネコだとわかった途端に動揺するんです。でも、とりあえず、「いいネコたん」ということで納得して2人で旅に出て行くというストーリーです。
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進藤 |
おもしろいですね。たしかにそういったストーリーを知ると、より親しみがわきますね。そのようなバックグラウンドを作り上げるには、まずどういう作業からはじめるんですか。
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青木 |
空想の世界ですから、いろんな案を練りました。キャラクターが持っているエッセンスを壊さない程度で、また新しい表現で加工していくというのかな。 |
進藤 |
何人くらいの方がそのストーリー作りに関わっていらっしゃるんですか? |
青木 |
今回は3〜4人くらいですね。男女半々です。 |
進藤 |
2つのキャラクターはインターネットで知り合う、という設定だそうですが、それにもなにか理由があるんですか。 |
青木 |
これは、うちのグループ会社の中でAOLという会社がありますので、半分冗談で言っていたことが実現しちゃったんです。
最近ではインターネットで情報収集することがメインになっているので、そのインターネットで知り合った2人ということと、今後、ウェブサイトを通してストーリーを紹介していくという発想に関しては、わりと新しい試みだと思います。 |
進藤 |
現代の流れに、キャラクターの世界もぴったりあっていておもしろいですね。こうやってバックストーリーをきっちり練り上げることは、商品の売り上げにも関わってくるものですか。 |
青木 |
キャラクターを売る時には、買う人の心に訴えかけるようなものにしなければならないので、バックストーリーは大事だと思います。バックストーリーでいかにキャラクターの性格を活かしていくかによって、商品が活きてくるということだと思います。 |
進藤 |
心に訴えるというと、つまり…。 |
青木 |
キャラクター物は、空想の世界でできているものですが、それをいかにリアルに見せていくかということだと思います。 |
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