ホーム> career & management > 国境を越えた足跡>
第1回 フジ子・ヘミングさん


第1回 フジ子・ヘミングさん
4/5 
私にとっての幸せって、こういうことなの |
いつもこだわりのファッションのフジ子さん。今日のステージ衣装は、爽やかなブルーのパンツスーツ。フジ子さんが登場されるやいなや、ステージは瞬く間にフジ子さんの世界に染められた。
|
「今日はこれを着ましょ! って、パッと、決められないのよ。1時間も2時間も「あーでもない、こーでもない」って、着こなしを考えるのに時間がかかっちゃう。それをする時間がなければ、着たきりすずめになっちゃう」
|
ファッションの話になると、パッと明るい表情になるフジ子さん。 フジ子さんにとっての『幸福』とは、いったい何をさすのだろう。
|
「私の真の幸せっていうのは、お金とか名声じゃない。そうね。誰にも会わないで、猫たちや犬たちといっしょにいたいかな。一人でお裁縫をしたりして。精神的に休める生活が好き。今は、まったく違う生活になっちゃった。いつも人に囲まれていて……。だから、疲れちゃうことも多い。だけど、今、私をいろいろなステージに導いてくれる人たちは、私を認めてくれて、思いやってくれる人たちだから、大切にしている。彼らも私を有名にするのが楽しいらしいし、お金もちゃんと入ってきているようだから、彼らの思いを叶えられるお手伝いができているのなら幸せ」
|
自分が何をしていれば幸せなのか、今しなければならないことは何なのか、それを見極めて、毎日を過ごされているフジ子さん。「私は私」という強い信念を持ちながらも、周囲の人たちを思いやる、そのスケールの大きさに、ただただ脱帽するばかりの私だった。
前向きな姿勢のフジ子さんに、あえて過去に戻るとしたら、いつがいいか、最後にうかがってみた。
|
「40歳くらいかしら。自分が見えてきたというか、たとえば、自分がどういう服を着たら、きれいに見えるか、わかってきたのが、そのくらいの時。だから、きれいになってきたのはその頃じゃないかな?」
|
さまざまな経験を重ね、歳を重ねるごとに、美しく輝いてきたフジ子さん。フジ子さんの揺るぎない生き方に、たくさんのヒントをいただいた今回のインタビューだった。 |
|
4/5 
|