突然の思わぬテーマで、しどろもどろに(Crystal・海外・パートナー有・40歳)
以前のわたしならYesと答えたと思います。大勢の前で話しても緊張したことはないし、あいさつに指名されて困ったこともなく、何よりもスピーチが何なのかわかっていなかったので……。
数年前、英会話のクラスでショートスピーチのレッスンがありました。隣の人に順にスピーチを依頼していくのです。好きな食べ物、趣味などとシミュレーションしていたのに、みんなが投げかけるテーマは「ドラッグ使用の低年齢化を防ぐために」とか「核実験の必要性について」など。
そしてパニック寸前のわたしの番になり、隣のロシア人は「モスクワ五輪をボイコットしたことについて」。「ええ? そんな昔のことを……」。一瞬、頭が真っ白になり、しどろもどろで「平和の祭典を政治的に利用したのはよくなかったと思う」とだけ言うと、先生に「それはスピーチではなく、感想ね」と言われました。英語だったからという言い訳を抜きにしても、突然の、思わぬテーマのスピーチ依頼って難しいと思い知りました。
練習と本番で話すスピードがまったく違ってしまうことも(ゆかりっくす・神奈川・パートナー有・30歳)
友人から別の友人に紹介されたとき、「この人はどんな話でもついていけるから、何を話しても大丈夫よ」と言われたことがあります。確かに何でも興味を持つほうなので、大半の話題にはついていけますが、「じゃあ何か話して」と言われると頭が真っ白になります。突然スピーチの指名をされるかもしれないと思ったときは、前もってスピーチを考えていたりしますが、それでも時間配分は無茶苦茶です。あっという間に終わってしまったり、長々と説明ばかりしてしまったり。事前に準備をしたスピーチでも、練習の時と本番では話すスピードがまったく違ってしまうことがよくあります。平常心でしゃべれるぐらいの練習量が必要なのではないかと思っています。