

「さん」付けの意味を考え直すことができた(bori)
社長以外の上司を全員「さん」付けで呼びます。会社が新しく、上司との年齢差があまりないせいもあるかと思います。そのせいなのか、または「さん」付けのおかげなのか、上司であっても近い存在で、仕事のことで相談や意見もしますし、プライベートでも仲良くすることができています。名字が同じ上司に対して「さん」付けで呼んだときなど、最初は恋人みたいでちょっと照れくさかったのですが、今は平気です。転職経験のないわたしは、当たり前のように「さん」付けをしていましたが、「さん」付けの意味を改めて考えることができました。
相手によって呼び分けることも(じゅんじゅんまま・神奈川・既婚・35歳)
以前関西の会社に勤めていた時は、上司の名前が長く呼びにくいこともあって、「課長」と呼んでいました。5年前に関東に転勤してきて、新しい上司を同じように呼んでいたら「役職で呼ぶな! 」と言われ、半ば強制的に名前で呼ぶことになってしまいました。その時は理解できなかったのですが、今では、その上司と一番信頼できる関係になっています。そういった経験もあって、今ではほとんど「さん」付けで呼んでいますが、上下関係を重く考える人には特別に役職で呼ぶようにしています。相手の性質(たち)を考えて呼び分けているという感じですね。
相手に応じた対応を(kuro502)
職場では「さん」付けで、社外的には役職で呼んでいますが、最近「さん」で呼ぶことで仕事に影響があるのでは?と感じています。今の上司は、親会社からの転籍で、2年前から上司となりました。親会社は権限を最も重要視するような組織でしたので、上司は当然役職で呼ばれ、部下からは口も聞けない存在だったと聞いています。ですが、わたしどもの会社では役職で呼ぶ習慣がなかったため、転籍されてこられた時に呼び方についてご本人の意思を確認しました。当初は遠慮されていたのか、「さん付けでいいよ」ということでしたので「さん」付けで呼んでいました。しかし最近、社内でもその上司にだけは役職で呼ぶ社員が増えてきました。理由は、役職で呼ぶと優越感をお持ちになり、気持ちよく決裁がおりて仕事がはかどる、と社員が感じているからです。呼び方だけではないことは十分承知していますが、どこか一理あるような気がします。「さん」付けで呼ぼうと役職名で呼ぼうと、仕事においては相手に応じた対応をすることでコミュニケーションを図ることができ、自分の案も通りやすくなるのではとわたしは思います。大手の会社で役職についていて子会社に出向や転籍された高齢の方には、残念ながらこのタイプが多いのではと思います。
先輩でも後輩でも(Kylin・大阪・既婚・43歳)
自部門にいる上司はよいのですが、よその部門にいる自分の先輩を、肩書きで呼ぶときには困ります。上に間違えたらマシですが、逆の場合は相手の気分を害する可能性が大。だからわたしは内輪だけのときはなるべく「さん」付けで呼びます。ついでに言うと、自分より後輩でも「さん」付けで呼んでいます。相手がわたしのことを先輩と気付かずにぞんざいな話し方をしていて、あとで判明した時の彼らの慌てぶりといったら(笑)。
お互いを思いやる気持ちを(ururu・東京・独身・29歳)
「さん」付けで呼んだとしても、職場での人間関係がフラットでいられるかどうかは、お互いを思いやれるかどうかですよね。「さん」付けが単なるアピールで終わっては何も意味を成さないでしょうね。わたしの職場は「さん」で呼んでいますが、何をお願いするにも「わたしは忙しいので」といった感じです。これではお願いも何もできない状況です。結局「さん」付けしてもしなくても、お互いを思いやる気持ちが持てるかどうかではないでしょうか?

男同士の微妙な序列(まめむぎ)
わたしは一般企業から看護師に転職しました。会社員時代、上司は「○○課長」などと役職で呼んでおり、それが当たり前だと思っていました。病院に勤務するようになってからは、直属の上司は婦長になったわけですが、みんなが「婦長さん」と呼ぶことにとっても違和感を感じていました。でも「婦長」と呼ぶとちょっとぞんざいな感じがするのです。会社で「課長さん」と呼んだら変ですよね? かなり長い間、違和感があったのを覚えています。
今思えば競争原理の男社会を、会社に就職したことで内面化していたのかもしれないと思います。たいていの組織は縦の序列でできていますよね。看護師の夫を見ていても感じるのですが、特に役職を持たない同僚同士でも、年齢やキャリアなどで微妙な序列が男性の中にはあるようです。そして、この序列に入らない男性は、仕事以外で遊んだりしないし、ましてや女性などはこの序列の枠外だったり底辺だったりしています。わたしのような女から見ると、この序列は納得できないこともあり、「変なの! 」と思うこともしばしばです。横のつながりの人間関係・組織といものを作っていかないと、なかなか意見というのは発言しにくいし、発言してもそれがくみ上げてもらえないこともあるのでは、という気がします。「さん」付けでこれまでの体質がすぐに変えられるとは思いませんが、価値ある試みかもしれないですね。
呼ばれている本人だけが満足?(てまり)
現在のわたしの上司は社長になります。小さな日本企業で、「社長」と呼んでいます。以前、やはり小さな(従業員50名未満)日本企業に勤めていた時も「社長」、「部長」付けで呼んでいました。外資系の企業や、50名以上の日本企業の時は「さん」付けでした。わたしの職業人生では、「さん」付けの方が圧倒的に多く、親近感はもちろん、コミュニケーションもスムーズでした。名前に「社長」や「部長」を付けてのコミュニケーションでは親近感は覚えません。そして、呼ばれている本人だけが満足(奉られているという妙な勘違い)しているように思えます。

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