不良債権処理だけを念頭に突き進むのは危険

堅くて難しいテーマにもかかわらず、投稿＆投票してくださった方、ありがとうございます。さて、今日はまず、三くだり半さんの疑問「なぜ、いま不良債権処理が必要か？　」に対する答えから書かせていただきます。

実は、「なぜ、いま」という点については、明確な答えはないというのが実際ではないかと思います。政治家や大臣の「意地」「立場」、そして「米国の要求」などが関わっているためとしか思えません。しかし、ひとつ確かなのは「構造改革なくして、景気回復なし」「不良債権処理なくして、景気回復なし」をキャッチフレーズにしている小泉内閣ですが、これは明らかに誤りだということに気づきはじめたということ。つまり、逆なんですね。

正しくは、「景気回復なくして、構造改革も不良債権処理もない」ということなんです。なのに、不良債権処理（ひいては銀行の整理）だけを念頭に置いて突き進んでいる現在の状況は、非常に危険だと言うしかありません。いまさら急いでも、しょうがないのに……。そんな状態なので、銀行に対する不信感だけがどんどん広がっていってますね。もちろん、そうなるのもやむをえないとは思うのですが、だからといって、タンス預金は危険だと思うのですが……。さて、日本の銀行に対する意見はひとまず置いて、今度は、外資系銀行に対するイメージや要望などをぜひ投稿していただければと思います。よろしくお願いします。