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今週のテーマ会議番号:2180
憲法は、国民が守るべきルールだと思いますか?
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5日目/5日間
働く人の円卓会議
2位
【開催期間】
2007年06月04日より
2007年06月08日まで
円卓会議とは

田村理
プロフィール
このテーマの議長
田村理 専修大学 法学部教授、憲法学者
円卓会議議長一覧
今回のサーベイでは、「みんなで憲法をまもろう!」という圧倒的多数の方々の「素朴な考え」(奥沢すずめさ……
議長コメントを全文読む
4日目までに届いている投稿から...
月曜:1日目(テーマの背景) 火曜:2日目 水曜:3日目 木曜:4日目 金曜:5日目(リポート完成)
yes 素朴に考えると (奥沢すずめ)
そもそも普通に暮らしていると、憲法違反など考えたことがないと思います。自然に守っているはずです。憲法とは本来そういうものだと思います。けれども……昨今、そういう私達市民の普通の感覚では咀嚼できないものができ、改正云々という問題になっています。しかし、憲法はもともと生活者が自然体で守れるものだとすると、その改正問題も自ずとあるべき姿が存在するはずです。これからも、ルールだとか合憲だとか意識せず、守って暮らせる社会であってほしいです。

no 理想と現実の乖離は誰のせい (ショーン・東京)
憲法は権力の暴走を防ぐものとして、「理想」ではなく「機能」しなければならないものです。現実のものになっていないのであれば、理想を実現するために一人ひとりが努力しなければいけないと私は思います。9条が現実にそぐわないから変更しよう、という論理に私は反対です。理想を実現する努力をしてきたとは思えないので。解釈憲法で少しずつ自衛隊を自衛軍にしてきたのは、憲法を機能させる努力を、私を含め国民が怠ってきたからです。間違いを認め、歩みを改める時だと思います。

no 国民のため (すみよん・千葉・48歳)
憲法は「国民が守るため」ではまく「国民を守る」ために、あるものだと思います。国というものは、国民がいなくては成り立たないモノ。もちろん、国を成り立たせるためには、一人ひとりが努力を惜しまないことや、お互いを思いやることも必要です。その最低限の線を引くものであり、国家権力が国民を従わせるためにあるものではないはず。

no 憲法は国家としての品格 (lovesnow・山口パートナー有・)
憲法は、国家がひとつの人格として国際社会等で機能する時のためのベース(品格)となるものであり、国民一人ひとりの行動を規制するべきルールではありません。いわば、日本国家としてあるべき姿(理想)であり、国民一人ひとりの願いであり、私権の濫用のために個々に争うためのルールではないのです。日本は、人種、男女でディスクリミネイト(区別・差別)しない、紛争を武力で解決しない、ひたすら平和を希求する、至誠あるいは恕の精神を共有する民族として生きる証がすなわち憲法だと思います。

no 憲法というのは大きな指針 (meg助・栃木)
大きなくくりで守っていかなくてはいけない決め事で、個人に直接関わってくるのは民法や他の法だと思っています。「個人」が憲法違反ということで「明確な処分」を受けるということはあるのでしょうか。あったらこの考えは変わるのですが。自分の国に対してお任せっぱなしだと身の危険にさらされる、というのは実感しにくいですが、言われてみると恐ろしいです。
5日目の円卓会議の議論は...
月曜:1日目(テーマの背景) 火曜:2日目 水曜:3日目 木曜:4日目 金曜:5日目(リポート完成)
「かけがえのない少数派のために、権力制限規範を!」
今回のサーベイでは、「みんなで憲法をまもろう!」という圧倒的多数の方々の「素朴な考え」(奥沢すずめさんの投稿)が、その素朴な意図に反して、いつのまにか、僕たちに牙を向くことになりかねないことを伝えたいと思いました。

「差別的上司は、憲法14条の法の下の平等を守れ!」という素朴な主張は、「守らない人を国家は取り締まって、平等を保障して!」という主張を導きます。国民にプライバシー権や環境権を保障してあげなくてはいけないから憲法改正しようという主張につながります。「行政権の長である総理大臣の自由を保障しなくてはならないから、国民が権力を批判する自由を差し控えるべきだ」という、立憲主義とは180度反対の方向を向いた主張に、多くの人が違和感をもちません。

だからすぐに「天皇制を批判するな」と特高警察が蘇るとは言いません。でも「愛国心をもたねばなりません」と「唯一の正解」を決め、公教育で実現するというように、その権限を公権力が独占する方向に向かっているのは心配です。

憲法は、国民どうしがお互いを尊重して暮らしている限り自由であり、仲間の利益(公共の福祉)を害する場合だけ、公権力がそれを規制しますと定めています。他人に迷惑をかけない限り、政府を批判するのも自由だし、憲法を否定する主張だって自由です。憲法は、「唯一の正解」を国家が決めて強制してはいけない、国民が多様な意見を出し合って国を運営しなさいと命じているのです。

公権力と対立することなく、脅威も感じることなく暮らしている多くの人が、権力と向かい合いそれを制限する必要性を理解するのは容易ではありません。そして、国民個々人が「自分の国に対してお任せっぱなし」(meg助さんの投稿)ではだめで、「理想と現実の乖離」(ショーンさんの投稿)を埋める「努力を惜しまないこと」(すみよんさんの投稿)を求められるのは大変です。

だから、Noの投票が過半数をとることはないでしょう。でも、Yesを「唯一の正解」にしてはなりません。最初15%だったNoは現段階で21%に増えました。質の高い少数派が、しなやかな多数派と誠実に意見をたたかわせながら運営していく民主的な国に日本をするために、20%は最低条件かなと思います。

かけがえのない少数派のために、lovesnowさんが掲げる「品格」のある国に日本をするために、国民が憲法を使って国家権力を上手に使いこなすのだ、憲法は権力制限規範以上のものであってはいけないのだと、主張し続けたいと思います。

1週間ありがとうございました。

田村理
専修大学 法学部教授、憲法学者
田村理


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