イー・ウーマン高成田享さん大規模なテロは再び起こるでしょうか

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会議番号:1980

大規模なテロは再び起こるでしょうか？

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【開催期間】
2006年09月11日より
2006年09月15日まで

円卓会議とは

このテーマの議長

高成田享　朝日新聞石巻支局長

9･11直後の混乱期、フィラデルフィア駅のコインロッカーで、大量のプラスチック爆弾と数百メートルに及ぶ�……

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3日目までに届いている投稿から...

弱者の戦争 (k-min・東京・パートナー無・43歳)

ゲリラ的なテロは弱者の戦争。勝ちはしないが負けもせず、じわじわ強者が弱っていくのを待つ気長な戦略だと思います。強者が武力行使し続ければ、テロは決して止むことはないでしょう。西洋社会とイスラム社会の対立は遡れば中世から、そして近代に入れば先進国の自国の利益だけを考えた戦略にあったと思います。テロを肯定する気はさらさらないですが、テロの表層だけなぞっていても決して解決しないと思います。

兵器 (α・青森)

アメリカのテロから5年。私はその映像をテレビで見ていました。それから、今に至るまで、各国でまだテロが起こっています。これまでのテロは武器を使って破壊していくものでした。しかし、テロに使う兵器は、生物兵器などいくつもあります。科学が進歩し、さまざまな可能性がある現代は、誤った考え・思想により多くの危険と隣り合わせの社会。私はこれからは、さらに管理・監視の社会体制が必要になると思います。

憎しみの連鎖を切らなければ (lady・兵庫・パートナー無・38歳)

攻撃、報復という、憎しみの連鎖を切ることができなければ、テロは今後も起こりうると思います。　情報化が進んだ世の中ですし、大都市に人がたくさん集まる世界なので、規模もよりエスカレートしていくと思います。なぜ、彼らはテロに走るのか、報復という大義名分の影にある利権、勢力争いなど、私たちはもっと考えなければいけないと思います。　

わずかでも解決に……願う！ (輝央・三重・パートナー有・29歳)

希望を含めてNoにVoteしました。しかし大規模テロの発生の危険がないとは決して言い切れません。テロは、石油の利権、貧困、宗教、民族、不十分な教育などさまざまな問題が複雑に絡み合って生じるものと考えます。9・11を機会に、世界情勢に無知ではいられないことに気付き勉強し始めましたが、世界のしくみは欧米諸国が豊かさを保てるように作られているように思えて仕方ありません。これに対する有効な解決が図られなければ、テロは抵抗手段として残り続けると思います。

	願いをこめてNoです (ねこぱんち・東京パートナー有・)
世界中で警戒して二度と大規模なテロは起こらないように、と願います。テロを起こす側は資金面でも、人材面でも限りがあると思うので、世界中で十分警戒して、資金や武器も流れないようにしていけば、防げるのではないかと思っています。

4日目の円卓会議の議論は...

「テロを防ぐ手立ては何か」

9･11直後の混乱期、フィラデルフィア駅のコインロッカーで、大量のプラスチック爆弾と数百メートルに及ぶ導火線が見つかった事件がありました。発火装置がなかったので、そこが標的ではないとの解説でした。それならどこか。すぐに思い浮かんだのが原発で、当時、ワシントンに勤務していた私は、早速、周辺の原発を爆破されたら、どこに逃げるか、考えました。

いま振り返ると、あれはアルカイダが第2のテロを目指したものか、炭素菌のような便乗犯か、当局の自作自演か、わかりませんが、大規模な殺戮を考えるテロ組織にとって、原発が絶好の標的であることは確かだと思います。日本では、狙われるのは新幹線という見方が多かったと思います。投稿にもありますが、科学が進歩した現代では、武器も豊富だし、大都市を歩けば標的はどこにでもあります。

米国では、9･11以来、大規模なテロがないので、イラク戦争には批判を強めている米国民も、政府のテロ対策は評価しているようです。しかし、その一方で、空港の厳重な警備のように、市民は不便を強いられていますし、イスラム系の人々は、警備当局からの過剰な監視下に置かれているようです。

テロを防ぐには、警備を強めるハード面での努力も必要でしょうが、テロの土壌である民族対立や貧困や格差をなくすソフト面での努力も大事だと思います。ブッシュ大統領は、テロの主体をイスラム過激派だと言いましたが、私に言わせれば、イスラエルに虐げられたパレスチナ、石油の利益を独占する中東産油国の富裕層と、そこで暮らす大部分の貧困層の格差、アフリカに広がる絶望的な貧困などの問題がある地域の宗教がイスラムだったということだと思います。

テロをなくすにはどうしたらよいのか、もう少し考えてみたいと思います。

高成田享
朝日新聞石巻支局長


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