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> vol.9



2001年9月14日(金)
今回のご意見テーマ
「認可外保育所に設置基準は必要?」
9月10日から、「総合規制改革会議」が再開しました。今回以降、できるだけ具体的・建設的なディスカッションを重ね、ewomanとして、まとまった提案を政府に持っていきたいと考えています。
まずは、認可外保育所の基準について尋ねましたが、決して「厳しい基準を設けよう」と言っているわけではありません。「わたしたちが安心して子どもを預けられる最低限のラインはどこか」、それをみなさんから教えていただきたいんです。
どんなに小さな提案でもかまわないので、ぜひご意見をお寄せください。
ちなみに、みなさんからいただいたすべてのご意見をプリントアウトして、石原大臣に手渡しました。ご報告まで!
ewoman:規制改革メルマガ編集長
佐々木かをり


安心材料がほしい(ももっぴ)
まだ3ヶ月に満たない乳児がいます。無事3ヵ月を過ぎ、社会復帰をするためには保育園はなくてはならないものです。保育園がらみの事件や問題はとても気になります。ただでさえ、まだ小さいので慣れないあいだは、「どうしているだろう?」と親のほうが気になるはず。「あそこに預けていれば安心」という気休めがほしい。設置基準は絶対必要だと思います。とにかく親が安心できる場所をつくってほしいと思います。
人の命を預かるのだから(chobi)
やっぱり必要でしょう。ちゃんと基準を設けて、ある程度行政が指導できるようにしないといけないと思います。人の命を預かる施設という認識が欠けている気がします。そして、ある程度は行政も資金面での援助をしていかなければ、よりよい保育はできないと思います。
抜き打ち検査だって必要では(syagata)
絶対に必要だと思います。特に保育者の人数は一番コストのかかることなので、減らされるのは心配ですね。いまある国の基準だって、最低の最低基準ではないでしょうか? 弾力化はもちろん必要だけれど、ちびっこ園みたいなことは絶対繰り返してはいけないし、抜き打ち検査だって必要なのではないでしょうか? 未来を担う子どもたちのために惜しまないでほしいですね。
最低基準程度の保育士配置は必要(園長)
最低基準は、あくまで、「最低」ということ。しかしながら、認可外保育園の存在という、この必要悪を受け入れざるを得ないのなら、そのランクでの、なんらかの基準ということなのでしょうか。最低でも、最低基準くらいの保育士配置は、必要だと思います。だとすれば、せめて、できることなら保育園としてでなく、たとえば託児所とか違う名称を付けてきちんと法整備したほうが、いいのではないでしょうか。預ける側が、保育園ではないということを認識できるように。それにしても公的な補助なしに、保育士を配置するのは、ベネッセの言っているように、臨時やアルバイトや、無資格を雇っても苦しいでしょうね。わたしとしては、本来認められない保育園は、存在しない。ナショナルミニマムの維持。認めるならば、基準の設置と、適切な内容に見合った保育園以外の名称を付ける。公費を投入するならば、その場しのぎでなく、ビジョンを持ってほしい。この条件で、YESかな。

厳しい設置基準は逆効果(south44)
常識的に考えれば賛成だが、難しい。現状で多くの認可外保育所があり、その中には多くの良心的な保育所があると思われる。仮に設置基準が厳しくなることで、たとえば本当に子ども好きな人物が、個人の小規模な保育所を開きたいとしても資金不足で基準が満たせず開業できないということが考えられます。ということは、それこそビジネス一辺倒の営利団体、豊富な資金力を持つ大中企業しか参入できない。設置基準を設けて人間味のあふれる保育所が減ってしまうのでは? と憂慮します。保護者側が気軽に相談できる公的窓口を充実させ、事故の徴候があればすぐさま監査指導を行うといった体制を築くのがよいのでは? 大企業だから安心という公式はありえない昨今ですから。
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