ホーム > キャリア@ > 国際女性ビジネス会議リポート > 分科会の様子> 16)部下を活躍させるチームビルディング

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「部下を活躍させるチームビルディング」
(江端貴子/石橋慎二/菅原裕子/三富正博)

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企業価値を高める経営コンサルティング会社のパートナー三富さん、人材開発のコンサルティング会社を経営する菅原さん、クーバー・コーチングというティーチング・メソッドのもと、サッカーをする子ども達の技術の向上と心身の健康の醸成を担っている石橋さん、そしてファシリテーターに東京大学特任助教授の江端さん。それぞれの分野で、組織をまとめてチーム力をアップさせている講師陣に、様々な手法と実例を学びたいという参加者が集まりました。
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学びたい! という意欲のエネルギーが満ちた会場。進行役の江端さんも緊張? かと思いきや、「この分科会を選んだ方たちは、『キャリアづくりの最初の10年』は卒業してしまって、ここに来ざるを得なかったということでしょう」――江端さんのしゃれた挨拶で、会場には笑いが起こりました。場が一気にリラックスしたところで、早速本題へ。「部下との良い関係を保つ秘訣は何か、というところからディスカッションをはじめましょう」江端さんのナビゲートで幕開けです。
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石橋慎二さん
クーバー・コーチング・ジャパン 代表 |
「部下を理解するには、いきなり自分の意見を言わず、とにかくしゃべらせること。話を聞いているうちに、褒めてれて伸びるタイプか、叱咤されて伸びるタイプかわかってきます」と、石橋さん。そんな石橋さんは、たまにしか立ち寄れない事業所に行ったときは、とにかくよく褒めるそうです。「来るたびに嫌なことばかりいう上司なんて、来られるのが嫌になるでしょう?」――確かに。会場も納得の様子。 |
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菅原裕子さん
ワイズコミュニケーション 代表取締役 |
菅原さんは、目的を遂げるための「個々のやり方」は違っても構わない、とおっしゃいます。では、そのときに大切なことはなんでしょうか?――「チーム全体が共通のヴィジョンを持って、目的の一致を確認することが重要です。やり方が違っても、同じ目標を持つことで、お互いが納得できます」とのこと。
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三富さんは、「アメリカに行ったとき、みんながやたらと褒めてくれるので驚きました」と、かつてアメリカで、公認会計士として仕事をされていたときの体験をもとに、日米を比較。また、大リーガーの松井を例に挙げながら、良い上司について、こんなふうに語ってくれました。「松井選手が子どもとキャッチボールをするとき、全力で投げたら子どもがケガをしてしまいますね。だから加減して投げる。彼だったら、子どものレベルに合わせたキャッチボールができるでしょう。できる上司もそれと同じ。部下のビジネスレベルを見極めて、成長段階に見合った対応ができるということです」。 |
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会場から出た質問は、「ネガティブフィードバックが得意ではないのですが、部下にどうアドバイスをしたらよいでしょうか」「物理的に離れた部署や支店を監督するには、どうしたらいいのでしょう」といった、チームのリーダーならではのものが。充実した時間となりました。
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【関連リンク】
「三富正博さんとのwin-win対談」
「江端貴子さんとのwin-win対談」
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