「鏡に映った、その人」(2002年6月20日)
出張勝也(でばり・かつや)
株式会社オデッセイ コミュニケーションズ代表取締役社長
「政府首脳」が非核三原則に関して、将来的には見直しがあり得るというコメントを行い、物議をかもしています。ところが、この「政府首脳」は、記者会見であたかも第3者が発言の主であるかのごとく説明をしていたその本人であることがわかりました。お粗末で滑稽な話です。
英語を勉強していておもしろいなと思うことのひとつは、第3者の視点から自分自身のことを表現している文章によく出会うことです。例えば、自分のことを、彼あるいは彼女は、こうしました、こういう人間です、というような表現です。
僕の好きな歌の一つに、マイケル・ジャクソンのMan In The Mirror(アルバムBad収録)という歌があります。「世界を変えたいのなら、まず自分を変えること、そう、鏡に映った、その人自身を変えることから始めよう!」 (if you wanna make the world a better place, take a look at yourself and then make a change.) というメッセージを歌っている歌です。
心を落ち着けて、自分のことを客観的に観ることができるようになれば、その人は大人と言えるのではないでしょうか?世界を変えることはできなかったとしても、自分をいい方向に少しずつ変えていくことができるはずです。