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デフレを止めるという強い政府の姿勢が必要
日銀は2001年3月に量的緩和策を発表し、2001年8月半ばには追加緩和も行ったが、効果はほとんどなかった。みんながお金を握りこんで使わない、ずるずるとアリ地獄にはまっていくようなこのデフレは、どうすれば止めることができるのであろうか?
デフレを止めるには、「期待」を変えればいいんです。デフレというのは、日本銀行がどんどんお札の価値を上げている、ということだから、たとえば小泉さんが「デフレを止めるぞ! お金をたくさん発行するぞ」という宣言をすれば止まりです。大部分のお金は、やはり金持ちが握ってますが、この人たちは今何も買っていない。彼らが欲しい株とか不動産が、今どんどん安くなっているからです。そこで「お金を刷ってデフレを止めるぞ」と宣言をして、資金量を増やすと、お金の価値は下がっていく。それで少しインフレになれば、彼らは株とか不動産にお金を使い始めます。
つまり、「期待」を変えるためには、「デフレを止めるぞ!」という「聖域なきデフレ対決宣言」を出すストッパーが必要です。このストッパーは佐々木主浩のように強い(笑)。でも、小泉さんがデフレを止めようとする気がまったくない、一番怖いのはこれなのです。
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