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第30回(4) 2006/06/06
村上ファンドの何が問題か新聞で読む
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「インサイダー容疑」と毎日新聞
最後に毎日新聞です。一面トップの縦見出しは「村上氏インサイダー容疑」となっています。「証券取引法に抵触の疑い」でもなく、「事情聴取」でもなく、「不透明な取引」でもなく、「慎重に捜査」でもありません。何が問題になっているのか、具体的に書いてあるのです。
毎日の記事では、証券取引法がTOB(株式公開買い付け)について禁じたインサイダー取引の疑いがあることを明記しています。
ほかの新聞より詳しい情報を得ているので、記事の内容も抽象的ではなく、具体的な記述になっています。さらに、「TOBでのインサイダー取引」についての用語解説まで掲載しています。
自分が持っている情報に自信が持てない人は抽象的な話し方をするが、自信のある人は具体的な説明をする。私たちが日常よく経験することです。新聞記事でも同じことなのですね。
東京地検に配慮した表現がある
新聞なんて、どこも同じ。そう言う人がいますが、そうでないことが、この例からもわかりますね。たまたま今回は毎日新聞が内容で他社をリードしていましたが、常に毎日新聞が優れているわけでもありません。
新聞を読み比べてみることで、新聞記者が得ている情報がどの程度のものなのか、どこに自信があり、どこに自信がないか、わかってくるのです。
ちなみに、今回のニュースでもそうですが、東京地検関係の記事では、「……であることが関係者の話でわかった。東京地検特捜部も把握している模様」という表現が出てきます。関係者とは、誰でしょうか。なぜ「模様」なのでしょうか。
新聞や放送が、「東京地検特捜部の調べでわかった」と断定的に報じると、東京地検は、「そんなこと発表していないぞ」と怒ります。書いた新聞記者を「出入り禁止」にしたりします。そこで新聞社は、「関係者の話でわかった。東京地検特捜部も把握している模様」と書く手法を編み出しました。これなら、新聞社が勝手に「模様だ」と推測記事を書いていることになる、というわけです。
マスコミと東京地検の間だけの“妥協策”が生み出した独特の表現なのです。
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