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第23回(3) 2006/04/18
「ウラン濃縮」とはどうやるのか
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ウランはこうして濃縮する
では、ウラン235をどう濃縮させるのか。それは、ウラン238と分離させることです。どうやって、分離させるのか。いくつかの方法がありますが、イランで行われているのは、「遠心分離器」による濃縮です。
遠心分離器というのは、筒を猛烈な勢いで回転させることによって、重いものと軽いものを分離する機械のことです。
ウラン235とウラン238は重さが違うので、この違いを利用するのです。さあ、どちらが重いでしょうか。
そうです、ウラン238の方が重いのですね。ウラン235より中性子の数が3個多いのですから。中性子3個分というわずかな重さの違いで分離するのです。
分離するためには、まずはウランを気化させます。ガス状にするのですね。
しかし、通常の方法で気化させるには、3800度もの高温にする必要があります。それでは大変です。そこで、ウランをフッ素と化合させて、六フッ化ウランにします。こうすると、57度程度で気化するようになるのです。
ウランを六フッ化ウランにして熱することでガスにして、そのガスを遠心分離器の筒の中でブンブン回すと、中性子3個分だけ重いウラン238が外側に集まります。外側に集まったウラン238を取り出し、残ったウラン235を、再び分離器の中に入れて、ウラン238を分離します。
これを何度も何度も繰り返すことで、ウラン235の濃度を高めていくのです。
この濃度が3%から5%程度になれば、原子力発電所の燃料として使えます。今回イランが「濃縮に成功した」というのは、濃度3.5%のものでした。
高度に濃縮すれば核兵器になる
濃縮の度合いが3.5%であれば、これは確かに原子力発電所用の燃料です。イランが、「核開発は核兵器の開発ではなく、平和目的(つまり原子力発電)だ」と主張していることと矛盾はしていないのです。
しかし問題は、濃縮を繰り返していれば、濃度はさらに上昇するということです。濃度を高くして、90%を越えたら、間違いなく「兵器用ウラン」ということになります。
イランが「濃縮に成功した」ということは、核兵器の材料の作り方に成功した、という意味でもあります。
遠心分離器は、通常164基が1セットになっていて、これを何セットも並べることで、効率的に大量のウラン235が生産できます。これを、アメリカは警戒しているのです。
日本でも人形峠にウラン濃縮施設がありますし、青森県六ヶ所村にはウラン濃縮工場があります。日本はもちろん兵器用ウランを生産するつもりはないので、低濃度のウラン235を製造していますが、理論的には、いつでも兵器用ウラン製造に転換することができるのです。
ウラン235を取り出した後に残ったウラン238。これが……
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