このページは、計画を決めて行動計画としてスケジュールページに書き入れていく前の段階で使用するメモ用紙だと思って欲しい。プランニングをする過程で試行錯誤するためのお砂場だと考えて欲しい。たとえば、複数の仕事の整合性を見るために使ったり、全体の流れを把握するためのページとして使う。どのような行動計画にすると一番効率がいいのかを試行錯誤するためのページ。ここで行動に移すと決意した項目は、見開き一週間のスケジュールページの該当日時のところに具体的に書いていく。
整合性を見る、というのは関連する複数のプロジェクトの流れがかみ合っているのかどうかを一歩離れた距離から見るということだ。
プロジェクトマネージャーが自分の担当プロジェクトの計画を緻密に立てたとしても、隣の部署のプロジェクトとの関連性が見えていないと、社内では効率の悪い人の動きや、広報的にも価値が薄れることがある。同じタイミングで連携したほうがいいのか、時期を少しずらすことでスタッフが楽になり相乗効果が上がるのか。そんなことを見るのにも適している。
たとえば、イー・ウーマンの新規プロジェクトが2月6日から始まるとしよう。それは、毎日の生活の中で覚えている必要のある日程だから、見開き一週間のスケジュール欄に書く。自分の日々の仕事に影響してくるからだ。
しかし、そのために、システム部門にどのようなステップで動いてもらうかを計画する時には、「プロジェクト・アット・ア・グランス」ページにメモをしながら考える。通常のメモ欄に「1月15日ステージ(1)」「24日(2)」などと書くより、よっぽど有効なメモの取り方になる。
コミュニティ部門から、サイト運営の企画などの計画があがってきた時も同じページにメモをしながら話し合うので、二つの部門の進行に整合性があるのかないのかもよくわかるのだ。
「プロジェクト・アット・ア・グランス」ページは、計画を立てるためのメモ帳、全体像を視覚化するためのページと考えるといい。
『佐々木かをりの手帳術』(日本能率協会マネジメントセンター刊)より抜粋
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